激安でショートフィルムを作る方法
なぜデジタルビデオ撮りなのか
 DVは 文字どおり、デジタルデータのため、コピーを重ねても画像の劣化はありません。そのため、ダビング編集が容易になるばかりか、コンピュータによるエフェクト編集も可能です。また、映像のクオリティが高いため、作品のテレビメディアへの展開も可能ですし、クイックタイム・ムービーへの変換も容易で、CD-ROMなどによる鑑賞、近い将来オンラインでの公開も可能となるかもしれません(そのため、上映権の譲渡を禁じているのです)。

 そしてなにより重要なのは、そのコスト・パフォーマンスでしょう。十分間の映像をフィルムで撮影、現像した場合、数万円のコストがかかりますが、DVでは、六十分で約千円のテープ代で済みます。つまりそれは、時間が許される限りテイク数を重ねることができ、また、複数のカメラを様々なアングルから同時に回すこともできます。こういったことにより、スタッフ、役者の負担が軽くなるばかりか、編集の際の選択肢も広がり、低予算映画の条件である、小人数、速撮りが可能となるわけです。

 また、雑誌編集(デザイン)のメリットとしては、デスクトップ・パブリッシングにおいて、データの互換性がありますから、小さな画像であれば、ビデオ画像をノイズなしに画面に転用できますし、ホームページへの転用であれば、なおさら容易に行なえます。